Recipe にパラメータを与える仕組みです。
Attribute はプロビジョニング時に指定できる Key-Value 形式のデータで、Recipe からその値を参照できます。
Recipe をより柔軟に記述できるようになり、Cookbook の再利用性があがります。
Cookbook の設計によりけりですが、たいていの場合は次の項目は Attribute にすることが多いです。
Attibute の指定方法はプロビジョニングの方法により異なります。
.kitchen.yml の attributes に YAML 形式で指定します。
attributes:
application:
version: ‘2.0.0’ |
Vagrantfile の chef.json に Hash で指定します。
config.vm.provision :chef_solo do |chef| chef.json = {
application: {
version: ‘2.0.0’
}
} |
knife node edit コマンドを実行し、Json ファイルを直接編集して指定します。
"normal": {
"application": {
"version": "2.0.0"
}
} |
※ knife での運用はしていないので、間違っているかもしれません。
Attribute にはデフォルト値をあらかじめ指定しておくことができます。
Attribute のデフォルト値は専用のファイルに記述します。
このファイルは chef generate attribute コマンドで生成できます。
chef generate attribute ./ default |
これで ./attributes ディレクトリに default.rb という名前でファイルが生成されます。
このファイルに、以下のようにデフォルト値を定義します。
default[‘application’][‘version’] = ‘1.0.0’ |
Recipe から Attribute の値を参照するには、node オブジェクトを使用します。
例えば、Kitchen で次のように Attribute を指定したときは、
attributes:
application:
version: '2.0.0' |
Recipe では次のように値を参照します。
application_version = node[‘application’][‘version’] # application_version == '2.0.0' |
Cookbook の設計次第で何を Attribute にするかは変わりますが、今回は次の項目を Attribute にしてみましょう。
特定のバージョンの Jenkins をインストールしたくなったときに、Recipe を直したくない
同じ Recipe で複数のバージョンの Jenkins をインストールできるようにしておきたい
将来的に rpm ファイルの URL が変更されたときに、Recipe を直したくない
プロビジョン先のサーバーによっては実行ユーザーを変えないといけないかもしれない
一般的には、以下のように node[＜Cookbook 名＞][＜任意の Attribute 名＞] とすることが多いようです。
attributes:
<Cookbook 名>:
<任意の Attribute 名>: |
Recipe では cookbook_name Method [ http://docs.opscode.com/dsl_recipe_method_cookbook_name.html ] を用いることで、自身の Cookbook 名を取得することもできます。
value = node[cookbook_name]['attribute'] |
※ ./attribute/default.rb では cookbook_name Method を使用できません。
Attribute への対応が完了したら、.kitchen.yml を編集し、Kitchen インスタンスで動作チェックをしてみましょう。