今日は、弊社の「ランダム1on1」という取り組みについて紹介したいと思います。

弊社が使用しているコミュニケーションツール

弊社では、コミュニケーションツールとして以下のものを使っています。

  • ● Slack: チャットによるコミュニケーション
  • ● Discord: 弊社従業員間の音声コミュニケーション
  • ● GoogleMeets: 従業員 + 社外の方を含めた音声コミュニケーション( 社外の方を招いたミーティングなど )

これらのうち、Discordは リモート勤務が増えてきたことにより「音声のコミュニケーションもリモートでやりやすいようにしよう」という意図で導入したものです。

オンラインコミュニケーションの問題点

しばらくコミュニケーションツールを運用して、以下のような問題点が見えてきました。

  • ● 会話のコミュニケーションが減る
    •  - 雑談が減り、仕事の話しかしない
    •  - 必要なときしか話をしない
  • ● 社内にどんな人がいるかわかりづらくなる
    •  - 社内にいる人の「個性」や「強み・弱み・困りごと」が分かりづらくなる
      •   * 「~さんは、実はこれが得意だよ」とか
      •   * 「この困りごとだったら、~さんが前にやってたよ」とか
    •  - →頼み事がしづらい・悩みや問題を抱えてしまう

そこで

これらの問題点を解決するために「ランダムに人を割り当てて 1on1で雑談する機会を作ろう」という動きが始まり、運用が開始されました。

それが「ランダム1on1」です。

ランダム1on1の仕組み

Discordには、以下の部屋が用意されています。

  • ● 運営からのお知らせ
  • ● ロビー
  • ● 1on1部屋( 十二支が部屋の名前に割り当てられています )

ランダム1on1は、以下のような流れで動いています。

  1. 参加希望者は、時間前に Discordの「ロビー」に集合します
  2. 時間になったら、「運営からのお知らせ」部屋で 独自実装のDiscord Slash Command を実行します
  3. 2.で実行したコマンドが、ロビーにいる人をランダムに 1on1部屋に割り振ります
  4. 15分ほど1on1で話をします。テーマは特に決めず、各々好きなことを話します
    1. (例) 今日何食べた?
    2. (例) 最近好きな言語とかあります?
    3. (例) 仕事で困ってることがあって、~
    4. (例) 松坂屋の地下で売ってるスイーツ知ってます?
  5. 時間が経過したら、2. で実行したコマンドにより 1on1部屋からロビーに戻されます
  6. 一旦解散します。ロビーに残った人でさらに話を続けることもあります

参加者の声

良い反応や「うーん?」という反応など、色々な声が上がっています。

Yさん
  • ● 普段話さない人とも話す機会が出来ている
  • ● 普段雑に感じているモヤモヤとかを雑に相談したり出来た
Kさん
  • ● 普段話さない人と強制的に話す機会は、脳の活性化につながったと思う
  • ● 社内で話すときは、自席のwebカメラを1周させて、社内の雰囲気を伝えている
Dさん
  • ● 具体的に何か効果があったかと言われるとなさそう(思いつく限りでは)
  • ● あえていれば「普段話さない人と話す機会」程度(無いよりはあったほうがよい)
  • ● では,remote になって会話が減った問題に対して解になったか?といわれると弱い気がする
    •  - 結局,officeのときとは違い,プロジェクト外の話とかは聞こえてこない
    •  - チャネルに常駐するメンバーが固定されているので,officeと同じ効果は得られていない気がする
    •  - random 1on1は時間が短い

Dさんの指摘した点の解決や、更に継続的な運用で「会話の活性化を図る」という目的を達成することが、今後の課題になると考えています。

これからも、チームの垣根を超えて、色々と提案・試行・観測を繰り返していきたいと思います。

来栖川電算では、このように「こうしたら便利だよね」という仕組みを提案・実施できる気風があります。
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