来栖川電算では、Qiitaのorganizationとzennのpublicationを持っております。
今回は、ここ最近で書かれた記事をいくつか紹介いたします。
1本目: 知らないうちにrcloneのsshマウント機能が.sshを読めるようになってた: –sftp-sshオプションの使い方
rcloneというプログラムをご存じでしょうか。
rcloneは、様々なクラウドストレージ( GoogleDrive, S3, OneDrive, … 70種類以上 ) を統一的に扱えるCLIアプリ※ です。
※ Gigazine 様の紹介ページ→ https://gigazine.net/news/20240205-rclone/
rcloneコマンドは独自実装のsshクライアントを使っていますが、2023/9月以降のversionで .ssh/ 以下の設定を読むオプションが使えるようになりました。
そのオプションが --sftp-ssh
です。
例えば ↓ のように使えます。
$ rclone mount --sftp-ssh 'ssh kotet@server.example' ssh:/path/to/remote /path/to/local
2本目: やっぱり細かすぎるかもだけど伝わってほしいJuliaのTips2024
Julia というプログラミング言語をご存じの方も多いと思います。
この記事は Julia Advent Calendar 2024 の最終日の記事として書かれました。
この記事では、「こんなAPI・機能あるんだよ」というベースの上で、さらに「知っておくと便利」な機能を紹介しています。
なお、ターゲットとしているJuliaのバージョンは、記事公開時点の Julia LTS ( v1.10.7 ) です。
記事の内容( 1 ) ジャグ配列→多次元配列への変換
ジャグ配列とは配列の配列のようなもので、配列の要素として配列を持つ ことで多次元配列をエミュレートする用途などに用いられます。
Juliaでは多次元配列を表すデータ型が初めから用意されており、ジャグ配列に比べてメモリ効率がよく・記載も簡潔にできます。
記事の内容( 2 ) 続きから列挙再開できたり巻き戻しができるイテレータ
言語によらず、繰り返し処理でイテレータを使うケースは多くあると思います。
Juliaの通常のイテレータは、『常に最初から列挙』という挙動のイテレータです。
このようなイテレータを、以下のような機能を持ったイテレータに変換する機能 を紹介しています。
- 最初の要素を取得( 参照 )する
- 最初の要素を取り出してイテレーションを進める
- 巻き戻す
記事の内容( 3 ) invmod() について
ズバリ「n
の m
を法とする逆数を求める関数」についての紹介です。
( Juliaにはこういう関数もあるのか、と驚きました )
所感
「さすがJulia、数学系の機能が色々あるんだ…」と感嘆しました。
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