本実証プロジェクトは、「エスカレーターの安全利用等の推進」を目的として、「エスカレーター見守り君」を運用し、エスカレーター利用時のマナーや輸送効率を改善できるかを明らかにするものです。
- ・センサー(3D LiDAR ※推論用, カメラ※確認用)でエスカレーター周辺の様子を撮影&記録します。
- ・AI でセンサーに写る人の流れと行動を解析し、「踏段上移動」「片側偏重」「待機列」等の状況を推定&記録します。
- ・マナー違反を検知するとアナウンスによる介入で改善を促します。
- ・AI の性能(解析の正確さ)と効果(改善量)を測定します。介入前後の変化から改善量を算出するため、実施期間の途中から介入を開始します。
「mirai@(ミライアット)」先端技術公共調達サポート「AIなどを活用した地下鉄駅エスカレーター安全利用等推進事業」の実証プロジェクトとして福岡市関係部署の協力のもと、来栖川電算が実施します。
実施期間
2024年11月30日(土) まで
実施場所
福岡市地下鉄 博多駅 中央改札口 手前側 エスカレーター
設置イメージ
エスカレーター見守り君のセンサーを次のように配置する予定です。状況によって設置場所や設置台数が変化することがあります。
データ加工の流れ
本実証プロジェクトで取得するセンサーデータは次の図の流れで加工されます。働きかけに必要な処理はデバイス内で完結するようになっています。「利用行動統計データを求める場合」「AIを学習する場合」「デバッグや手作業による分析が必要となる場合」にはデータを来栖川電算の分析環境へ転送します。赤色の箱で表されるデータには個人情報が含まれている可能性があるため、これを来栖川電算の分析環境の外へ持ち出す際には必ず匿名化を実施します。
センサーデータの取り扱い委託および第三者提供について
本実証プロジェクトで取得するセンサーデータは「委託や法令などに特段の定めがある場合」「本取り組みの様子を伝える目的で発表資料などへ掲載する場合」を除き、第三者提供は一切いたしません。センサーデータを掲載する場合は、匿名化加工を実施し、個人情報が含まれない状態にします。
個人情報の取り扱いについて
本実証プロジェクトで取り扱うデータに含まれる個人情報は、個人情報の保護に関する法律・福岡県と福岡市の条例・本実証プロジェクトの協定に従って適切に取り扱います。
- 個人情報管理責任者 有限会社来栖川電算 取締役 山口陽平(yamaguchi@kurusugawa.jp)
本実証プロジェクトに関するお問い合わせについて
本実証プロジェクトに関する質問・要望・取材依頼などがありましたら遠慮なくご連絡ください。宛先は次の通りです。
- 実証プロジェクト責任者 有限会社来栖川電算 取締役 山口陽平(yamaguchi@kurusugawa.jp)
エスカレーター見守り君とは
Hatch Technology NAOGYA(2023年度)にてSensoriZ(来栖川電算のSensor Platform&人流行動解析AI)を応用して開発されたシステムです。輸送効率を損なわずに踏段上移動率を50%削減したことで、鉄道事業者だけでなく他方面から注目されています。名古屋市への本格導入(2025 年度)に向けて2024年度も実証を継続しています。